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母親との時間が愛おしい。


先日、遠い親戚が亡くなった。

小さい頃や最近や、昨日なんかの布団の中で突然ワッと、不安になったりする。


特に強烈なのは「匂い」で、私は母親の枕の匂いがとても好き。
どうやったらあんなにいい香りが出せるのか、小さい頃から色々と研究したものだった。

あれは彼女の香りなんだろう。



今昼は、最近専らの、おうちの大掃除を母親として、
何だかんだで手放すモノがワンサカ。
その中の、母親の想い出の品を幾つか引き継ぐ事と成った。

また小さい頃の話をすると、
母親のジュエリーボックスからベネチアングラスのネックレスの飾りを少しずつ、
そうとは分からない様にポキポキ折っては、自分の宝物にしていたのを思い出した。

なんて事を・・。

なーんて、今と成っては母も嘆く所か、ふふふと笑ってそのまんま。



亡くなった遠い親戚は、随分前から痴呆症に成っていた。



この記憶達は、一体何処へ、片付けられてしまうんだろう。

「モノに記憶を託せたら」、は、また次の機会にでも書いておこうと思う。



母親から譲り受けた朱色の貝のネックレス。

どうやって身に付けようかな。

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